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球拾いが終わると交代で、いよいよ練習の順番が回ってきます。
サークル新参者ですので、誰とやるのかな、とちょっと気になります。
練習の相方さんはローテーションで決まるので、自分から誰々さんを指名するわけにはいきません。
シニア卓球サークルに入ったばかりで、ローテーションの仕組みが分からないでいると、“ボス”が「〇〇さんは、〇〇さんとやってください」と指示してくれます。
卓球台を挟んで向かいあい、「よろしくお願いします」とあいさつ。
はじめてのお手合わせの方ばかりですので、「お手柔らかに」と言うのも忘れません。
基本は対角線でのラリーです。
メンバーにはサウスポー(左利き)はいませんでしたので、右側から相手右側へのフォアのラリーになります。
お相手は、70歳代前半と思しき長身の男性。古くからのメンバーでサークルのお世話役さんでもあります。 この方も“ボス”同様に寡黙で、無駄口はたたきません。
ほぼ直立、仁王立ちで、姿勢をあまり崩さずに打ちます。フットワークはほとんど使いません。この人の練習のスタイルなんでしょう。それでも打てるんです。
私は密かにこの人を「仁王様」と心の内で呼ぶようにしました。
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長身で手が長いので、手を伸ばせばたいていは球に届きます。
私がとんでもない方向に打っても顔色一つ変えず、球をとらえ、私に返してくれます。
流石にベテランさんです。
ほとんどミスしませんので、私がきっちり打ち返しさえすれば、ラリーが続きます。
前にも触れましたが、私はスペシャルオリンピックス(SO)日本の東京地区で、知的障害がある方たちの卓球コーチを10年ほど務めたことがあります。
その時のコーチの役割は、打ちやすい位置と高さに球を出してあげることでした。
ですので、相方さんが打ちやすいところに球を打ち返すことは比較的慣れていました。
「仁王様」がほぼ決まったところに打ってくれるので、私もフォームを固めて、ポイントを狙って打ち返します。小気味よくラリーが続きます。
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むっつりですが、決していかめしくはない「仁王様」は、練習の恰好のパートナーでした。
ローテーションで「仁王様」と当たると、「よし、よし」と喜んだものです。
つづく
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